人にやさしい医療を・・・171217掲載

眼科医 コスモス眼科院長 川部幹子さん(42)
コスモス眼科=大口町余野=の院長、川部幹子さんは、ある思いを込めて院名を名付けました。「コスモスは花の名前でなく、宇宙、秩序のある統一体としての宇宙を意味しています。地域とそこに住む方たちが、健やかで調和のとれた生活が営めるよう、医療の面で少しでも貢献できれば、との思いからコスモスとしました」。人は情報の多くの部分を視覚から得ているため、眼が見えなくなることへの恐怖はとても大きいもの。それゆえ、逆に眼が見えなかった人が、手術などの治療で見えるようになったときの喜びは計りしれません。そんな笑顔を見られたとき、感謝の言葉をかけられたときほど眼科医になってよかったと思うことはない、と川部さんは話します。
繊細な器官である眼を扱うため、つい患者さんを人ではなく眼だけを対象としてとらえてしまうことがあるといいます。そうならないよう、川部さんは患者さんの言葉をまず聞くことを心掛けているそうです。「もし患者さんが自分の家族だったら、といつも置き換えて接するようにしています。患者さんがどんなことで困っているのか、またどんな治療が良いのか、ゆっくりと対話するなかで、診断や治療の説明をわかりやすい言葉で伝えることが大切だと思います」。そのせいか患者さん一人にさく時間が長くなってしまい、ほかの患者さんを待たせてしまうことも。「スタッフからよく注意されるんです」と川部さん。人にやさしい医療をテーマに、地域医療の拠点として、また研究の場として、ことし9月に開院。機能的な診察室に加え、電子カルテの導入や、最新の近視屈折矯正療法をいち早く取り入れるなど、充実した医療環境を整えるばかりでなく、自ら掲げた目標に向かって、その小さな体からは想像できないほどエネルギッシュに毎日を送っている川部さんです。

〒480-0142
丹羽郡大口町余野6丁目123番地   名鉄柏森駅 徒歩10分
(0587)94-1777


戻る