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犬山祭グッズを製作・販売・・・H22.03.27掲載


●多くの人と出会い、社内も活性化
             (有)アトリエ(犬山) 

犬山市上坂町のデザイン会社、(有)アトリエ(高田和之社長)は1年前から、犬山祭関連グッズの製作・販売を手掛けています。犬山祭は376年の歴史がある、国の重要無形民俗文化財(平成18年指定)。「犬山にはいろいろな観光土産がありますが、犬山祭に関するものは少なく、それなら自社の技術を生かして商品を開発してみよう」と考えた高田社長(55)は昨年3月、社内に観光グッズ企画・製作工房室を新たに設けました。まず、県有形民俗文化財(昭和39年指定)の車山13両をそれぞれ親しみやすいイラストにし、簡単な説明文を添えた車山カードやコースターなどを製作。紙だけでなく、布、金属、ガラスなどにも印刷できるデジタルカラー印刷機械も導入しました。昨年4月の犬山祭に初めて出店。「作るのは得意でも売るのは初めて。観光客にどのように声を掛けてよいのか分からず、初日は1時間で閉店しました」。少し慣れた2日目。積極的に呼び掛けたことで売れ始め、2日間で5万円を売り上げました。その時の人気商品は、13両1組の車山カード(500円)、アルミストラップ(800円)、巾着袋(1500円)でした。その後もシール、タオル、アクリルストラップ、キャンパストートミニ、コットンバッグ、マウスパット、カレンダーなどを次々と開発。最近、背景に春のさわやかな青空と桜が車山を彩る「2010春バージョン」の新作シールやストラップが完成しました。昨年10月24日には犬山市内で開かれた全国山車・鉾・屋台保存連合会総会出席者への記念品として、13両の車山を印刷したエコバッグ300個も製作。高田社長は「犬山祭のグッズですが、店名や社名を入れて自社の宣伝材料やオリジナル商品にしていただくことも可能です。犬山祭のPRにも貢献できます」と呼び掛けています。「この事業を始めるために設備投資や数々の試作などを行っており、商売的にはまだまだ赤字ですが、多くの人との出会いや自社の技術力アップ、社内活性化にもつながっています」と、予想外の効果もあったようです。犬山祭関連グッズは、同社のほか、からくり展示館、弐番屋7号館2階、手打ちうどん「こきりこ」で販売中。